【体験談：パーティ編３】王子様、発見！

サンセリテ青山のパーティ司会者がその日の
スケジュールとパーティーでのルールを説明し終わると、1対1のトークタイム前半が始 まった。
1人あたり約4分話せる。

受付時に渡された参加会員の簡単なプロフィールシートを見ながら お相手のことを聞き出し、自己PRをする。これはちょっと大変。

けれど慌しさが苦にならないのは、賢く育ちの良いサラブレットばかりが目の前に揃っているため。

立ち居振る舞いがスマートなうえ会話も上品。
参加している男性全員がそうなのだから、女性たちの目はキラキラもの。

私も例外ではない。

男選びにうるさい私のハートを、一瞬にして奪う男性が現われたのだ。
好青年を絵に描いたような容姿、
清潔感のあるジャケットに
ひねりの利いたデザインの白いシャツ、
穏やかで安定感のある口調、
ライトな会話でありながら賢さの見え隠れする言葉づかい――

どれをとっても
パーフェクト！ 　

これは、いくしかない。本日のターゲットは決まった。

サンセリテ青山の用意している参加者リストは素晴らしかった。
会員の趣味と職業のほか、
客観的意見として担当カウンセラーからの推薦文が記載されて いたのだ。
これだと、たとえメモを取り忘れてしまっても、
たった4分しか話せなかったとしてもお相手を判断する充分な材料になる。

気になる人の欄に軽く印 をつけておけばいいだけなので、会話に集中することもできる。
しかし、名前の記載は姓名共に一切ない。
そのため、お互いを番号で呼び合う。
お相手の名前が分かるのは、パーティー終了後、相互マッチングが成立したときだけ。

名前すら知らない私の王子様（仮）との個別トークタイム時にも、リストは大活躍した。

サンセリテ青山の担当カウンセラーによるPR文を互いに読み上げてみたり、趣味 の補足説明をしたり。
そして、あっという間に持ち時間を消化。
名残惜しいけれど、また後で……と互いに軽く会釈をして席替えした。